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『赤根ほうれん草』の生産現場へ!

山形市「風間地区」へ見学に!
これからの冬季が「ほうれん草」の本来の旬です。
寒さにあたり、雪をかぶってさらに甘みを増します。
 
その仕組みとは…?
植物は寒くなると、凍結から身を守るために、
自身の水分量をコントロールします。
結果的に糖度が上昇し、ますます甘みを増したようになります。 
その中でも当店のイチオシは
山形伝統野菜『赤根ほうれん草』
「柴田」さんのお宅へ伺いました。

 
一般的に売られている「ほうれん草」は、
葉っぱが丸みを帯びている『交雑種(東洋種×西洋種)』で、
病気にも強く、作りやすく品種改良されたものですが、

 
「赤根ほうれん草」は昔ながらの『東洋種』のほうれん草。
葉っぱがギザギザの形なのが特徴です。
葉っぱより、根に近くなればなるほど、甘くなります。
追肥をして、雪解け水とともにじわじわとしみ込んで、
養分を与えながら、1/15頃まで収穫が続きます。
雪中から収穫したものは、糖度が18℃までに達します。
(柴田さんが、以前測った一例)

 
正直、病気にも弱いので、収量が伸びにくいため、
今では、生産者さんもかなり減少してしまいました。


東洋種のほうれん草は、耐病性が弱く
『べと病』にかかりやすいんです…。
特に、10℃以下になると出やすい病気です。

雪に覆われた後、その中で病気が発生すると、
その畝が全滅することもあるそうです…。

この点でも、栽培が難しいことがわかります。
 
柴田さんは、山形市風間の畑で、
この「赤根ほうれん草」を生産を続けるだけでなく、
代々自家採種を行い、種を守り続けている方です。

 
昔、農家にとって、種や苗木は機械以上に
とても高価で必要不可欠なものでした。
お父さんの代より前から、種を大事に採取を続けて、
柴田家の年間スケジュールの一部となっています。

 
畑のあちこちに、ほうれん草の山が…。

「稲刈り鎌」で、地面スレスレを根っこをカットします。
養分と甘みをいっぱい蓄えた根っこは、
実はその地中深く「約70cm」まで達します。
(太い根っこは、約40cmほど。)

水はけのいい場所が栽培に適しています。
根が腐れると葉が黄色になってしまいます。

また、畝にたまった水がついたままで、雪中で
凍結と解凍を繰り返すと、ケロイド状になって
商品価値がなくなるので、畝を高くして播種しています。

 
横にしないで、仰向けに重ねていきます。
このほうが、葉や茎が折れにくくて、
植物の特性で、反り返って栄養分を使うこともなく、
鮮度を保ったままで、商品価値をキープできます。
また、この方が洗うにも便利だそうです。
雪が積もった後は、少し雪解けた当たりを見計らって
雪を取り除いて(葉が凍ってくっついてしまう)
9時ころから昼までの間に収穫します。
 
2つか3つかの「とげ」がついたような種ですが、
実際には、かたい殻のような外側に、
丸い小さい種が入っています。
毎年9/15頃に、畑に直播します。
 
雪が解けて春を越して、5月後半に「とう立ち」してきます。
実は、ほうれん草はメスの株と
『枝ぶりが格好いい』オスの株があります。
6月頃に白い花が咲いて受粉した後、
オスの株は枯れていき、メス株だけが残ります。

 
この部分から「とう立ち」します。
7月くらいに刈り取って乾燥させてから、
たたいて弾かせて採種します。
 
当店でも、柴田さんの「赤根ほうれん草」を販売中です。

柴田さんから最後にメッセージ…
「正直、伝統野菜は手間もかかるし、
面倒だから収入につながらない。
でも、それでも栽培を続けるのは
『甘くておいしい!』と言って食べてくれる
お客さんがいるから、頑張って作っていく。
本当の意味で伝統野菜を守っていくのは、
生産者でなく、消費者の方々なんです。」